loop

 

夢は叶うものだとおもっていた

執着心ではなく、わたし自身の自尊心の問題だった

 

明日も会えるのに、別れるときに触れ合う手、絡まるイヤホン、遠くて近い未来のこと、髪を明るくする想像、はなればなれになった猫、わすれてゆく輪郭、色のつくまぶた、にどと行けない駅、なにもかもしゃべりおえたように去ったひとの温度、泣きやんだ先の夏、まばたきで訪れる春

 

眠りについた小さな都市の光を考えながら、夜長を探す