murmur

 

わたしが美しく気高く生きていくことで、あなたの未来がまもられますように

 

 


9/2

箪笥に長らくしまってた服の匂いが好き

さむくて、長袖のパジャマをひっぱりだして着た恋人から離れられない 

さむくて、ふとんの中の幸福度が上がってしまった

さむくて、ふたりで淹れたドリップコーヒーが美味しくてせつない

 


毎年、せつなくなってるこの記憶の正体がわからない さみしさの正体はどこのだれ?いつのわたし?ずっと会いたいまま わたしはどこで動けなくなってるのだろう

 

 

9/3

インスタで知り合った女の子のうたう歌をきいている 歌をうたうひとというのは、どうしてこんなに美しいのだろうか 会ったことはない彼女の声に懐かしさを感じて泣いてしまう

同じ朝はもう来ない 来ないよ だから 旅に出ようか このまま夜の裾抜け出して

 

 

9/4

ずっと体調が悪い こんなんで明日昼間っから三万円分のフルコース食べるの?無理

 

 

9/5

薬漬けして完食した 友人の結婚式大好き 前の会社の仲良いひとたちが全員いてたのしかった 髪を見て仕事辞めたの?って100回言われた

 

 

9/7

親友が忙しいようで連絡をくれない これもたぶんみてない さみしい さみしいとさえこんなところでしか言えないわたしのことを馬鹿だねと、それでもかわいいねとわらってほしい

 

 

9/11

モデルナワクチン2回目を打ち、39度をこえる熱が出て全身針を刺すような痛みで身動きひとつとれない2日間だった 眠ろうとしても痛みと熱でよくわからない妄想が繰り広げられ、外が明るくなるのをぼんやり見ているしかできなかった カロナールが効かなくてロキソニンをのんだらぱったり熱が下がり、日を跨いで夕方にはよく眠った (カロナールは熱が上がる前に飲むのがよいらしいです)

 

 

9/13

高校生の私がこんな気温の中あなたの隣を歩いたら、きっと狂ってしまっていたと思う

26歳の私は、そんなことを考えながら青山通りをひとりで歩く

 

 

9/14

母に似合うかなと買ったマーガレットハウエルのニット、好きな色だけど地味になるから着れないと一蹴されてしまい自分で着たらグリーンが意外としっくりきてびっくりした どんどん母に似てくる

 

 

9/15

何を食べても吐き気がとまらない だされた漢方は、効果がでてくるのは数ヶ月後 それまでずっと耐えつづけるしかないのだろうか 医者を前にすると思ったように話せなくて落ち込む 

 

 

9/16

つらくて起き上がれなかった

 

 

9/17

ながらくジェルネイルをしていたのでオフした爪がかなり傷んでいる 白くわれていて不恰好だから随分前に友人にもらったukaのオイルをなんどもなんども塗る 24:45 バニラとラベンダーの重い香りでねむりにつく

 

 

9/20

急に美味しいパスタが食べたくて、引っ越してはじめてイタリアンのお店を探した 口コミでパスタがヤバイって書かれてたので、前を通るたび気になってたお店に入った

マスターがちょっとぶあいそだったけど、味の良さをより引き立てているような気がした

 

 

9/21

近所のスーパーあんまり好きじゃなかったけど向こう側に魚捌く人が常駐してるのにはじめて気づき、お魚コーナーの良さを知り感動した こんなに立派な太刀魚がこの値段…!?と度肝を抜かれ2日連続で食べてしまった

 

 

9/23

親友が、私と話してるのが一番おもしろいって言ってくれて泣きそうなくらい嬉しかった 宝物にしよう

 

 

9/24

ずっとねむっていた

 

 

9/26

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誕生日が平日だから日曜日にお祝いをしてくれた 行きたいとおもってたリストランテを予約してもらって とても素敵なお店で感動した ひとつひとつが丁寧で完璧で ほんとうに美味しかった だけどフォアグラのパテでちょっと胃もたれしちゃって 少し残してしまったらダンディなシェフが出てきてしまい、お口に合いませんでしたかとしゅんとされた 大慌てで謝罪した そのあとのは全部食べた つぎ伺う時は胃がいちばん元気なときにしたい

 

 

9/27

働きたくなくて有休をとった 掃除をして眠って本を読んで眠って おさんぽして眠った 静かな水面のように日々を重ねていきたい

 

 

9/28

恋人がお誕生日に何か買ってくれるというのでずっと欲しかったベルリンのブランドのブーツにした 届くのが楽しみ

 

 

9/29

朝、おやつの時間になったら甘いもの届けるねって別部署のおねえさんが急に話しかけてくれて おやつの時間ってやっぱり3時頃かなっておもってたらほんとに3時ぴったりに綺麗に剥いた梨を届けてくれてめちゃくちゃ甘くてほおがとけるかとおもった

帰りに 交差点に面してるアパートが光ってて 201号室がやけに明るく見えて ああ光ってるなあっておもって

中にいる人が光ってるせいかなっておもって家に入ったらそりゃもうそのひとはぴかぴかで 光漏れてるよ〜眩しいよ〜〜って、mtg中でわたしの方を一度も振り返らない人をしばらく眺めてた

 

 

9/30

おさんぽ いつもの公園 いつものベンチの左端 電話がくる わたしの前を何周もするひとたちを眺めながらいつものひとと話すすこしだけ、と言いながら30分以上経つ 夜はもう寒い

happier than ever

8/27

腹痛に耐えるだけの時間 pcを触ろうとすると痛みで目がちかちかした 仕事はほとんど進まなかった

 

 

8/28

引っ越してから徒歩10分圏内にちゃんとしたスーパーがなくて、自炊の日々に対してストレスだった

気になってた喫茶店に涼みにいったら、近くに見たことない名前のスーパーがあった 品揃えがとても好きだった  少しこの街も好きになった

 


8/29

朝の光のなかしずかに眠る恋人を眺めていたら泣きたくなってしまった わたしのやさしいひと やさしいひとといると自分までやさしい人間になった気がしてしまうよ

 

 

8/30

夢で真夜中にめがさめた 汗でティシャツが肌にはりついてる 待ち合わせにあなたがこなかったから、

 

 


8/31

自分が何者でもないことに、自分でプレッシャーを感じてる もうすぐ27歳になるのに18歳から変わってなくて絶望する 文字どおり、希望を断たれた気分 生き続けていても、わたしはどこにもいけない 自分のために生きれるくらいのつよさは おとなになれば手に入ると思ってたんだよ 見渡す限りのかなしみを、打ち破らなければわたしはずっとかなしいままだね 苦しいひとはずっと苦しい 抜け出す努力をするひとだけが勝つ

 

 

9/1

さむいと、だれに会いたいのかわからなくなる

 

 

 

 

straw

 

8/17

家の近くにけっこう大きな公園があって 前を通るたびに入ってみたいと思っていた

異常気象で大雨が続いて、8月だというのに気温は23度と低く、夜の散歩にはうってつけだった

ランニングコースのそばのベンチに座って友人と2時間ほど電話で話す

きっとどこかの前世では双子だったよ、と言ったらわらわれた 今世でもきっと、たましいがおなじひと

 

 

 

8/18

ロイホでハンバーグを食べた いつも同じのを食べてしまう

閉店時間になると詩的なアナウンスと、ドビュッシーの月の光が流れた

はじめてきいた、びっくりした

私と目の前のひととの、あんまりに美しい時間に、ここがファミレスだということを忘れそうになった

 

 

8/19

AirPods耳につけてから家出て、歩きながらケース開いたら空っぽで(あたりまえ)中身忘れた!!と思って急いで戻ってマンションの前で耳触って絶望した 家に入ってから気づけばよかった そして恋人に笑われてしまえばよかった

 


8/20

激しい鈍痛に目が覚める

絶望に似た気持ちでkindleをひらく 痛みで文字が滑る 意識から外すために文字を追う 効かないとわかってる薬に縋る 朝には眠れますように

 

 


8/24

なんどかお会いしてるお客様が、アパレル店員に転職すると知った 自分とのお買い物で洋服の楽しさを知り、きっかけになったと こんなに嬉しいことってあるんだなって、ちょっぴり泣いた

私は私に自信はないけど、私に会ってくれる人に精一杯100%で、自信をあげたい 矛盾してるつもりはない 他人にしか渡せないものもある

 

 


8/25

週に一度の出社日

3人以下しか部屋にいてはいけないから、JWAVEが流す流行りの音楽がよくきこえる ビリーアイリッシュをあまりちゃんときいたことがなかったけど、声と歌詞があんまり心臓を撫でるので、鳴った電話に急いで逃げた


夜はまた公園に

相変わらず走ってる人も多い 絶対禁止だろうけど広場の真ん中でこどもたちが手持ち花火をしてた

電話中にロケット花火がはじまってギャ!と叫んだ

私も花火したいな 海にも行きたい BBQだってしたい、かもしれない

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祖父の命日だった 人生で一番泣いた夏から、もう一年が経ったのか 傍にいるよと教えてもらってから、涙は出なくなった 夢にもみなくなった 孫たちのなかでわたしだけがずっと泣いていたから、わたしのとこにいてくれるんだそう ありがとう 愛してます

 

 


8/26

もうすっかり慣れてしまった狭い部屋での在宅ワーク、背中から聞こえてくるひとりごとに時々反応するのがたのしい 勝手に同意をする あなたはいつだって正しい お昼ご飯を食べてる時に会議が始まってしまうと、ラーメンを無音で食べるチャレンジだけが大変

 

 

 

 

 

 

river

ようやく向き合えたのは、やっとの思いで地元に2日間帰って、また東京への帰路でのことだった。暗い窓にうつる自分が恥ずかしく、情けなく、わらえてしまう。

 

最近仕事中は、履いているプリーツスカートの裾の揺れにばかり意識がいっていた。

肌にふれるレーヨンの薄い感覚がこそばゆくて好きだ。しばらくこの揺れを見ていられるとおもうと、なんとなく気分はよかった。

 

 

泣きだしそうだった衝動がすり減っていく。せつなくないと、恋にならなかった。幼い、ままごとのような、愛の真似事のような日々だった。それを大切に、大切にしていた。大切にしていたのはわたしだけだった。

 

あなたがいなくなった季節は、これからも、美しいものにしてゆかねばならない。

draft

 

夢の中で、これは夢だとわかることがよくある。

出勤前に外でたばこを吸っていて、あれ、わたし二連休のはずなのに出勤?おかしいな、ああ、夢か。と気づいた。

せっかくなら吸ってから目を覚まそうとおもったけど、味はしなかった。

 

金色の髪、きっとすぐやめてしまうから、よく写真を撮る。

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わたしたちはやさしい言葉でお互いをゆるやかに殺していく。

 

 

 

 

 

loop

 

夢は叶うものだとおもっていた

執着心ではなく、わたし自身の自尊心の問題だった

 

明日も会えるのに、別れるときに触れ合う手、絡まるイヤホン、遠くて近い未来のこと、髪を明るくする想像、はなればなれになった猫、わすれてゆく輪郭、色のつくまぶた、にどと行けない駅、なにもかもしゃべりおえたように去ったひとの温度、泣きやんだ先の夏、まばたきで訪れる春

 

眠りについた小さな都市の光を考えながら、夜長を探す

 

 

 

clone

 

もともと、自分のことを好きな人間ではなかった。この世界で生きていくには嘘でも騙してでも自信やプライドが必要で、それをつくるのにずいぶん時間と気力を使った。ちっぽけだった自尊心が崩壊した今、自分の本音など取るに足らないものとなってしまった。東京で生きていく上であまりにもちいさいもの。ほんとうに。ほんとうに?と問いかけ続けるとますます見失ってしまって、だれかに話をすることもできなくなった。わたしはだれも信じていないから、だれもわたしを信じてはくれない。良いことも悪いこともすべて等しく返ってくる。わたしが嫌いなあの子はわたしのことが嫌い。だけど、わたしが好きなあのこはわたしのことが好きじゃなかったりする。わたし以外への気持ちは簡単に変わるはずないって思うのに、わたしへの気持ちなんて簡単に変わってしまう気がする。まっすぐになればなるほど傷つく、昔からそう、ずっとそう、学べよ、

 

まだがんばれる、にげたい、そんな時間はない、泣かないでねむって、めがさめたらしゃんとして、がんばれ、がんばれいつか死ぬ。