unhurt2

 

意識下への自覚、の、つもりだったんだけれど、ほんとうは上の上のうすっぺらい表面の部分の問題で、逃れられてない自分を認めたくなくて、からだの底の方に閉じ込めて、かろうじて生活をしていた。

ようやく向き合えたのは、ようやく地元に2日間帰ってきて、また東京への帰路でのことだった。暗い窓にうつる自分が恥ずかしく、情けなく、わらえてしまう。

 

最近仕事中は、履いているプリーツスカートの裾の揺れにしか意識がいっていなかった。

肌にふれるレーヨンの薄い感覚がこそばゆくて好きだ。数ヶ月はそれを纏って仕事をするわけだから、なんとなく気分はよかった。

 

 

8月が終わって、残る夏も終わる頃、24歳になる。いよいよ、いよいよだ。24、という年に何も感じていなかったけれど、今、自分がいよいよ、変化する予感がしてる。

 

泣きだしそうだった衝動がすり減っていく。せつなくないと、恋にならなかった。幼い、ままごとのような、愛の真似事のような日々だった。

それを大切に大切にしていた。その事実さえはもう、大切にすることはない。

 

予感というのをあてにしてはいけないけれど、夏が終わればわたしはきっと、変わり果ててゆく。