staygold

外の世界で生きていて、内側ばかりを考える癖がある。

隣で話すひとの話をきいているふりをして、奥にうつる美しいひとの横顔を眺めていた。

ときどき視界が暗くなる。ライブハウスの照明みたいにやわらかく、激しく変わる。

 

お酒があんまりのめなくなった。コーヒーがだんだん好きになっている。たばこはおいしいけれど、吸いたくない。

 

16歳から、21歳まで。

憶えているかぎりその期間わたしは、ねむるまえによく泣いていた。

ねむれないまま、学校に行こうとして行かなかったり、ずっとずっとひとりのような気でいたりしていた。家族の愛というのをやっと最近わかるようになって、わからなかったそのときは、わけもなくさみしくてくるしかった。

ひとりでいる時間を愛せるようになって、ひとりの時間がなくなって、生活が自分のものだけじゃなくなった今、自分のために泣くことはなくなった。

 

けれどつくづくまだ、おとなになれない。

お酒をのんでもたばこを吸っても仕事をしても、ちいさなさみしさは消えなくて、ずっと抱えてる弱さのようなものが、変わらないわたしの火。小説や漫画や映画をみてあんしんするように、隣で話すひとたちの会話をきいている。

 

まもられていてばかりだったことを考える。

これからは、ほんとうにこれからは、そうはいかない。その覚悟を、きのうの夜に、考えていたけど、直ぐにはむりなので、じっくりと手に入れていこうとおもう。